<カクシリ器を使ってみよう>
@カクシリ器とは?
カクシリ器とは、誰でも簡単に作れる簡易測量器具です。
Aカクシリ器の作り方。
カクシリ器の作り方については、「取れたて通信」杜陵サークル
のページの一番下に「カクシリ器を作ろう!」とあります。ここを見ながらつくってみましょう!
B班ごとにいろいろな物を測ってみよう! 1班 (さつきちゃん&めいちゃん)
ある日、さつきちゃんとめいちゃんは桜につられてお外に出てみました。その時、めいちゃんが「お姉ちゃん、あのハンドボールのゴールは何メートルなの?」と、聞きました。「じゃあ、この間M先生に習った方法で測ってみよう!」
測定1 ハンドボールのゴールの高さを測る
ハンドゴールのゴールを実際に測ると、2m7pである。
ゴールの高さをXとして、カクシリ器で測ってみると
X=7°×455p+149p=204.874
≒2m5p
誤差2センチ。見事成功!(?)
「お姉ちゃんすごーい」「うまくいったね」二人のお散歩は続きます。やがて萬葉植物園までやってきました。「お姉ちゃんあの長い棒には何て書いてあるの?」めいちゃんは≪萬葉植物園≫と書かれている棒を指さしました。「あれは、まんようしょくぶつえんって書いてあるの。せっかくだから、あれも測ってみようか?」「うん!」
測定2 萬葉植物園の棒を測る
(萬葉植物園の棒は実際に測ることはできない)
棒の高さをXとして、カクシリ器で測ってみると
X=12°×690p+149p=295.694
≒3m
「お姉ちゃんあれ3mもあるの?めいの何倍?」
「う〜ん…△倍かな」
声が聞こえてきました。「おーい、帰っておいで」お父さんが迎えにきま
した。「じゃあ、帰ろうか」「うん!」
では、みなさんさようなら。
2班 (現代の匠&キューブ)
測定1 靴箱の高さを測る(実際に測ると191p)
○靴箱との距離……150p
○測定者の目までの高さ……148p
○仰角…………………15°
計算してみると、
tan15°=0,2679
高さ=148p+150p×tan15°=188,185
測定2 電柱の高さを測る(実際には測れない)
○電柱からの距離………8m
○測定者の目までの高さ……1,5m
○電柱の先端の仰角……42°
計算してみると、
電柱の高さ=1,51m+8m×tan42°=8,7132m
ちなみに、電柱の高さは約10mらしいです。
3班(チャーりーズエンジェル)
測定1 某I渕先生のCAR(車)の高さを測る(実際に測ると160p)
○自動車との距離……10m
○測定者の目までの高さ……1,38m
○仰角…………………1°
計算してみると、
tan1°=0,0175
高さ=1,38m+10m×tan1°=1,55m
測定2 北高の校舎の高さを測る
校舎の高さは、校舎の下の方に段差があり、今までのようには測れません。なので、違った計算で、高さを出したいと思います。
○校舎の高さAC……X
○DCの長さ……b
○BDの長さ……4
44°
tan44
b=
x=
x=4x
x=4
x=25.6m
Cみんなに感想を聞いてみた!
〈さつきちゃんに聞いてみた〉
今回のカクシリ器を使った方法は、私にとってはとても斬新な物のように感じたのですが、実はこの方法が2000年前からあったと知ってとても驚きました。そう考えると、私たちの生活というのは、進化した数学の上に成り立っているんだなあと思いました。
〈現代の匠に聞いてみた〉
古代人の知的好奇心はたいしたものだと関心する。そんな先人たちに情熱を帯びているかのような「今最もほっとな測定器」を使うことで物事を考えるということの本質や、合理的な物の考え方を垣間見た気がした。これを励みに自分の知的好奇心を養っていきたいと思った。
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