2月例会の話題から
2月1日(土)にもたれたサークルの様子をお知らせします。
●2次関数の問題づくり他 増島高敬(和光学園・自由の森学園)
1 2次関数の問題作りについて
夏休み自主学習問題を幾つか紹介します。まず「商品の値上げと売り上げの最大値」です。
『うちの雑貨屋さんでは手作りのぬいぐるみを売っています。クマのぬいぐるみは1つ作るのに200円かかり、400円で売っています。1日に60体売れています。もうけを最大にするにはいくらで売ればいいでしょうか?過去のデータによると、10円の値上げごとに5体ずつ売れる数がへるそうです。』
x円の値上げに対するもうけの金額yは
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となる。この場合は
すなわち360円で売ったときにもうけが最大になる。ところで、x円の値上げに対する売り上げの金額yは
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となり、この場合も
すなわち360円で売ったときにもうけが最大になる。ところが、ぬいぐるみの原価が300円になると、売り上げの最大になるときは上と同じであるが、もうけの金額yは
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となる。この場合は
のときがyが最小になるが、この結果を図示すると売る土地が長方形状になってしまう。なぜか嬉しい?結果である。
2 微分の問題作り
3 瞬間の速度を求める この車はスピード違反?
●電卓の働き他 宮本次郎(花巻北高校)
●無理数の小数展開を目で見よう 下河原英(軽米高校)
無理数
を小数展開すると、
1.414213562373095048801688724209698078569671875376948073176679737990732478462107038850…
となるが、この各位の数を将棋盤状のます目に螺旋を描くように配置する。そして、0〜9までの数字に対応する色を塗っていくとどのような模様ができるか。無理数の場合はランダムなパターンしか出てこないが、有理数ではいろいろなパターンが浮かび上がる。
このようなワークシートをエクセルで作ったものの紹介でした。なんと、A3版の印刷できるカラープリンターまで持ち込んで実況中継風発表でした。
「ラウムの螺旋」につづいてのヒットになるかも?
●大学数学の架け橋 下町壽男・亀掛川君(盛岡三高)
東北大工学部のAO入試に合格した三高の亀掛川君に大学から数学のテキストが送られてきたそうです。そのテキストを勉強してレポートを出さなければならないのだそうです。このテキストを見てびっくり!多変数の微積分学が中心で、偏微分・全微分や2重積分やヤコービアンを使った置換積分などがばんばん登場してきます。これを独力で学ぶのは至難の技でしょうが、なんと亀掛川君はどんどん消化しているようです。でも要所要所でのサポートは必要で、下町先生が面倒を見ているとのことです。
下町先生の「全微分可能」と「ヤコービアン」のサポートのプリント(何とカラーコピー)の説明でした。
平面の方程式を学んでいない者に全微分をわかってもらったり、1次変換を学んでいない者にヤコービアンをわかってもらうのは大変だと思いますが、さすがシモマックは綺麗は絵の力で乗り越えていました。
そして、飛び入りで亀掛川君の発表があり、正7角形の辺aと第1対角線b、第2対角線cとのあいだに、

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という関係があるという問題を投げかけられたのです。彼は、方程式
の解が正7角形の頂点を表すことから。相反方程式
から3次方程式を導き云々とやろうとしていたみたいです。サークルでは、いろいろなアイデアが提出されましたが結構計算がややこしい部分があったりしたので宿題にしてしまいました。実は初等幾何的な解法が一番楽であることが後からわかってきました。この辺のやり取りについては、数学教室をみてください。現役の高校生の飛び入りで多いに盛り上がりました。
●計算は合理化記号で 和田年央(秋田無量塾)
久しぶりの和田氏の登場。A4版7ページにギッシリ難しげな記号が並んでいる。今回はどうやら逆三角関数と逆双曲線関数にかかわる話題のようである。
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和田氏曰く「三角関数・双曲線関数および逆三角関数・逆双曲線関数はすべて『非(hi)線形』であり、定数倍iの出入りとそのとき脱着するハイパーのhとはペア(h、i)で変形されます。」
「
等がわかっていれば、
の結果から容易に
の結果を導けます。」
よって、公式として掲げるなら2つをパラレルに記した方が合理的なそうです。
同様にして、次の2つの公式が掲げられる。
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ハイパーボリックにかけては和田氏の右に出るものはないという印象であった。
●ピックの定理の授業 伊藤潤一(平舘高校)
昨年の12月に3年家計科学科でやった授業の報告。ピックの定理とは「平面格子を結んでできる多角形の面積をSとする。このとき、内部の点の数がa、境界上の点の数がbであれば、
が成り立つ。」というもの。実際にやってみると、100を超えると内部の点を数えるのがかなり大変であった。
ピックの定理を使って格子点を結んでできるいろいろな多角形の面積を求める問題を授業で取り組んだ。ところが図のように中に穴がある(ドーナツ状の)図形の面積を求める際、生徒は2通りの解き方をした。
一つは、外側の多角形の面積と内側の多角形の面積をそれぞれピックの定理で求めて引き算して求める方法である。もう一つは穴の部分は外側とみなして、ドーナツ状の部分にピックの定理を使って求める方法である。
ところが、実際に計算してみると。2つの方法で求めた面積は1だけ違うのである。
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