’05杜陵サークル10月例会の案内
秋冷の候、杜陵サークルの会員の皆様いかがお過ごしでしょうか?学芸の秋ですからきっと夜長を数学三昧で楽しんでいるでしょう。「それどころではない!」という声も聞こえてきそうですが、数学も人生も楽しまなくちゃね。さて、杜陵サークルの10月例会を次の日程でもちます。忙しい中ですが、新しい仲間を誘って参加するようよろしくお願いします。また、サークル終了後いつもの月見亭で“中秋をめでる会”をもつ予定ですので、よろしくお願いします。
記
1 日 時 10月29日(土)pm4:00〜7:30
2 場 所 岩手大学教育学部 小宮山研究室407号)
tel
019-621-6539 fax 019-621-6543
3 内 容 実践レポート発表・検討、
教具作り& 数学実験
インフォメーション
● 10月9日(日)、10日(月)新宿でAMI全国事務局長会議がもたれ、岩手から小宮山、伊藤、下町、木下先生が参加しました。この会議で、来年の花巻大会の検討がなされました。おかげさまで、ほとんどの分科会の担当地区が決定しました。また講演も秋山先生と野崎先生の対談も承認されました。「教具展に“賞”を導入する」「大会記念問題&パズルを出す」などのアイデアも寄せられました。この会議をうけてさらに準備を加速しなければという思いを強くもちました。
● 10月22日(土)に花巻大会の第2回実行委員会が大会会場の花巻温泉千秋閣でもたれます。ホテルとJTBの担当者と宿泊・会場関係の下見と打ち合わせをします。また、大会の運営や準備について協議をする予定です。
● 10月5日付けで花巻大会の
● “家庭の算数・数学百科”(日本評論社)の売れ行きは、とてもわかりやすく「寝ころびながらでも読める辞典」ということでとても好調のようです。サークルの6名も著者に入っていますので、たのめば“八掛け”で手に入るはずです。個人でまた学校の図書館に普及したいものですね。
● 10月18日(火)に高教組教研推進委員会がもたれ、下河原先生を中心に今年度の県教研の準備をいたしました。なお、教研(教科別)は11月18日(金)、19日(土)花巻温泉の予定です。皆さん参加し教研を盛り立てましょう。
● 絶好調の宮本先生と下町先生のホームページ。宮本先生のホームページの中に杜陵サークルのコーナーがあります。皆さんのぞいてみよう。
下町先生のHP http://www5b.biglobe.ne.jp/~simomac/
宮本先生のHP http://homepage1.nifty.com./toretate/
9月例会の様子
前回のサークルで発表したトーラス上の位相的多面体についてのレポートをさらに発展させた内容です。なんでも、3日間徹夜で考えたことのようです。(数学は体力かも!)
穴の数hの浮き輪 Thを考える.
h=1,
h=2,
h=3,
・・・
浮き輪の表面に点を配置し結んだ線を辺として、
(i) 各頂点に集まる辺の数mが一定であり,(m≧3:面を2枚裏表に貼るのはなし),
(ii) 各面を構成する辺の数nが一定である.(n≧3:2角形などはなし)
を満たすとき,この浮き輪Th上の一種のグラフを位相的正多面体と呼ぶことにする。V:点の数 E:辺の数 F:面の数とすると、次の関係が成り立つ。
V−E+F=−2(h−1)・・・@(オイラー標数)
@Aより
穴の数hがいくつであっても,位相的正多面体が存在する.
ことがいえる。また、穴の数が一つ増えるたびに,点の数は2個(A,B)、辺の数は4個(a,b,c,e)、多角形のnの数は8つ(a,b,c,d,e,f,g,h) だけ増えることがわかる。
位相的 4(2h−1)角形1面体
点と面を入れ替えることによって双対な位相的正多面体を得ることができる。

位相的5角形8面体 位相的4角形10面体
このとき,VとFの値が入れ替わり,同時にmとnの値も入れ替わることがわかる。そして、
h=2のときには,位相的正多面体は,25種類である.
ことがわかった。その例の一部を紹介しよう。


その他の穴の数hについての種類数は次の通りである。
位相的5角形8面体 位相的6角形4面体
|
h |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
|
種類 |
25 |
38 |
46 |
55 |
58 |
68 |
69 |
72 |
75 |
93 |
73 |
トレミー(プトレマイオス)定理の初等幾何的証明は、教科書の章末問題にのっているが、高校生にとっては少し難しいと思われる。また、定理を証明させるだけでは、あまり教育的ではない。「やはり定理は、発見せせるように仕組まなきゃ。」ということで、少々計算力が必要だが、次のようなことを考えてみた。
図のような四角形ABCDにおいて、
とする。
に注意して、△ABCと△ACDに余弦定理を用いて、対角線ACの長さを求めてみる。
……@
……A
@、Aより
……(*)
が得られる。これを@に代入して整理すると、
…B
となる。
同様にして、
として、対角線BDの長さを求めてみる。
に注意して、△ABDと△BCDに余弦定理を用いて、

……C
……D
@、Aより
![]()
が得られる。これをCに代入して整理すると、
…E
となる。
このBとEとを比較してみると、同じ因数が分母、分子に登場していることに気がつく。そこでBとEとを辺々かけてみる。

文字は全て正の数であるので、
……F
なんと簡明な関係であろうか!これを書き換えると
![]()
が成り立つことがわかった。これが、かの有名なトレミーの定理である。

綺麗に証明できたと自負していたが、金濱先生(大曲高校)から、次のようなアッと驚く証明が紹介された。
左図において四角形ABCDの面積をS、ACとBDのなす角をθ、∠CAD=α、∠ADB=βとすると、
・・・G
ここで、右図のように辺
と辺
を入れ換えると
となるので、
・・・H
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